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全身麻酔について

f0048234_11412773.jpgではここで、全身麻酔についてお勉強です。

予定手術の場合は、術前に食事制限をして胃袋をからの状態にして行います。
このイラストでは、まだなんの薬も使用されていない状態です。マスクから純酸素が流れてきて、体内の酸素化を図ります。患者さんには深呼吸をお願いしたりします。

f0048234_11415341.jpg点滴のところから、眠くなる薬と筋弛緩剤が入ります。
普通なら、患者さんの意識が完全になくなる量のお薬を使用するので、話し声が聞こえたり自分が何をされているかなんて言う感覚はありません。筋弛緩剤が入っているので自分で呼吸も出来ません。そこで麻酔科医がマスクに繋がっているバッグを押して、患者さんに呼吸をさせるわけです。これをマスク換気と言います。このとき患者さんは全身の力が抜けているので胃に内容物があるとそれを吐いて誤嚥してしまう恐れがあります。要は気管に吐物が入り込んでしまうと言うこと。だから術前に食事制限があるのです。フルストマック*の場合は、迅速導入*と言う方法で行います。
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患者さんの全身に、酸素と筋弛緩剤が行き渡ってから気管チューブを入れます。
これって目が覚めてる状態、もしくは筋弛緩が効いていない状態で入れられるととんでもなく苦しいらしいです。
(あわててご飯を食べていて、ご飯粒でむせたりしたことありませんか?凄い咳と涙とを流した経験はありませんか?ご飯粒でなく人差し指大の太さのチューブが気管に入れられるですよ…ご想像下さいませ^^;)
この後、気管チューブは青いホースで麻酔器と繋がれ
人工呼吸と麻酔が続けられます。
この間に手術が行われるわけですね(^-^)
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手術が終わったら麻酔を覚まします。
気管チューブも抜きます。
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そして完全に麻酔から覚めたことを確認してから病室へ
戻ります。

*迅速導入(rapid sequence induction)
緊急時の手術の場合などで、胃内容物があるような場合(フルストマック)に誤嚥性肺炎の危険性が高いと
考えられる場合に行う方法で、十分な酸素化と胃内容物吸引の後、静脈麻酔薬と筋弛緩薬を一度に投与し、マスク換気を行わずに気管挿管を行う方法。入眠後は輪状軟骨を圧迫して食道を閉鎖して胃内容の逆流を
防ぐ。


イラストはパンフレット「麻酔を受けられる方へ」社団法人 日本麻酔科学会 より借用
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by Nikolaschka_01 | 2007-11-01 12:27 | 医療あれこれ
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